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Neco の 陽なたぼっこ

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2009年 06月 02日

『自然の摂理』と『諸法実相』

ティファールで珈琲を入れるお湯を湧かす間、相棒が買った健康器具で
バランス運動をする。

目の前に埃を被ったディプロマの額が目に入る。
そんな事もあったな〜

10年程前、私は本業の傍ら、テーブルコーディネーションと称してお花を
教えていたり、デコレーションの仕事を請け負ったりしていた事がある。

当時、車の中には花鋏と、新聞、バケツ、黒ビニールが常備されており、
いつ何処でもお花や、枝を取って帰れるように万全の準備をしていたものだ。
さすがに根ごと取ってしまうような事こそしなかったものの、
大きな壷に、枝ごと入れるそんな事が斬新でカッコイイと思っていたのだ。
(ごめんなさい〜!しっかり懺悔!)

そんな私が ある時急にお花が全く触れなくなってしまったのだ。
ネコウオッシュを作り、価値観がどんどん変化していった頃だった。

それまでとは全く違った生き方、考え方に変わっていった。
いろいろな事に問題意識が芽生え、とことん突き進んだものだが、
最近は、「まっ いいか〜♪」と自分にも、人にも甘くなってしまった。

Angelika Kirchschlagerを聞きながら、久しぶりに芸術新潮を
手にした。中村好文さんの文章が心地いい。
数年前に一緒にお酒を頂いた時が懐かしい。大騒ぎ、楽しかったな〜。

最後のページに目がいった。川瀬敏郎さんの花の写真とコラムだった。

桜の花の間に一輪の椿が....。

当時、私たちは川瀬さんと一緒にイベントした際、2次会までご一緒し、
なかなか帰れず、結局先生を差し置いて、一番先に私が失礼した事を思い出した。
当時の作風からは信じられない程の変化であった。

ここでもしっかり時は流れていた。


92歳になったおばあちゃんが目指した備前の花器。
結局50年近く手がけた陶芸にあって、この造形がどうしても作れなかったという。
『自然の摂理』と『諸法実相』_b0076008_1111127.gif


私に、この花器に一輪の椿を挿せる時が来るのだろうか?

92歳のおばあちゃん(義母)がぽつりと庭の蓮鉢を見ながらつぶやいた。

「不思議なんだよね〜毎年6月1日になると必ずこの鉢に一輪の蓮の花が
咲くんだから...」
今年始めての小さな蕾み。
その蕾みはお昼には太陽の光を受けて、大きく花弁を開いた。
『自然の摂理』と『諸法実相』_b0076008_11124556.gif

不思議な事にどんなに気候変動が起きようと、我が家の蓮の一番咲きは
6月1日なのだそうだ。

自然の摂理と人間の摂理には大きな違いがありそうである。
人も、自然も『諸法実相』(しょほうじっそう)つい目の前にある事に
今更ながらに気づかされた。

by necocafe | 2009-06-02 14:03 | 自然の摂理


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