人気ブログランキング | 話題のタグを見る

Neco の 陽なたぼっこ

necocafe.exblog.jp
ブログトップ
2009年 08月 18日

久しぶりの『同窓会』

先日、お盆中、何十年振りの高校時代の同窓会があった。

少し遅れて参加したのだが、会場に入って一瞬間違えたかと思い
外にいらしたお店の方に確認する。
そう思う程、まるで浦島太郎状態なのだ。

若干頻繁に会っていた(と言っても、数年に一度ぐらい)友人の
顔を見て安心はしたものの、一人一人の挨拶で始めて再確認する
有様である。
どうもそう感じたのは私だけではなかったらしく、挨拶の度に
「ほ〜〜」「え〜〜?」「そんな〜?」と歓声が上がる。

他人の変貌振りを見て、我が身の走馬灯のように過ぎ去った年月を
改めて思う。
不思議なもので、最初は違和感のあった会場が時間が経つにつれて、
懐かしい楽しい空間に変わっていく。
今まで顔は知っていても一度も話しのしなかった人との会話。
あんなに苦手だった人の意外な一面。
そんな事思っていたのね〜、びっくりするような出来事。
段々とその当時の感覚が戻ってくる。

実は、今まで、私の高校時代は私の中では一番人生の中で灰色で
つまんない時だったと長年思っていた。

一生懸命クラブ活動に燃えた中学生生活..。

一新し、勉強に頑張ろうと当時の先生の進めるままに、あえて、
何も誘惑のない田舎の進学校に入ったものの、常に自分の中には
不満が押し寄せていた。

思うように伸びない成績と挫折感。

担任の先生の言動に、小さな自分の中での正義感からとことん反抗し、
何度も職員室に出かけ抗議した。
成績でクラス分けが出来てしまうシステムの中で、そのクラスが嫌で、
隣のクラスに移りたかった。担任の先生の行動が許せなかった。

ある時、「どうして、隣のクラスに移ったらいけないの!」と抗議した事があった。

すると、「おまえ分かるか?こんなに成績で入れ替わりのあるクラス...。
入ったり出たりするクラス..。おまえが出たらもっとクラスが無茶苦茶に
なるんだ。自分の事だけを考えるのか?」
ショックだった。悔しかった。どうして自分だけが....。

結局、当初願った学部には浪人しなくては行けない事を自覚し、
一番苦手だった語学を選び、半分ヤケになったまま大学を選んだ。

そんな中で選んだ大学時代はそれはそれで自由奔放に、今の私の生き方に
大きな影響を与える素晴らしい学生生活を送れたのだが、だからこそ、
この挫折感をしっかり味わった高校時代が私の暗い時代だったのだと
ず〜と思っていたのだが....。
 
あれ〜〜???どうも違っていたらしいぞ〜。

集まってきたひとりひとり...。
そのひとりひとりが今を自信もって生きている方々。そんな気がした。

後で知る、その人の苦労。でも、その苦労の後でこぼれる素敵な笑顔。
頭は禿げて、お腹は出ていても、可愛い(?え〜?何処が?)友人達。

当時のあんなに突っ張っていた同級生が、こんなに素敵な仲間だった事
を今更に知る。

と当時に、懐かしい友人との会話は、当時の私のハチャメチャな行動を
蘇らせる。
ほうきを持って掃除をしない一見不良グループを追っかけている様。
楽しかった体育祭。粋がっていた自分。
そんな昔の自分が蘇る。
...が、しかし...ちっとも今と変わってないじゃないの〜!!

あ〜〜〜。根本的な性格は今も同じらしい。

ありがとう〜〜♪ 素敵な仲間達に乾杯〜〜♪

追伸:その担任の先生は、今瀕死の病にあるという。
  今、この時になって、始めて先生の当時の思いに触れた気がした。
  帰りの車の中、先生の事を思い涙が溢れて止まらなかった。
  『ごめんなさい〜〜!! そして、ありがとうございました』

広島ブログ

by necocafe | 2009-08-18 14:13 | 興味深い『ひと』


<< 『第2回 太田川を学ぶ会』      軽い散歩が、ミニ清掃会? >>