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Neco の 陽なたぼっこ

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2009年 10月 03日

海洋レクチャー(その1)

今日、ユニタール広島にて「広島イニシアティブ」と称して
「海洋の包括的安全保障を目指したガバナンス」
というテーマでの講演会があった。
講師は、
・グナール・クレヘンバーグ氏、前ユネスコ事務次長国際海洋研究所(IOI)事務局長
・タン・チュン・ニー、GEICプロジェクト・コーディネーター(国連大学)
・大塚 万紗子、国際海洋研究所 (IOI)日本支部事務局長、IOIアジア・オセアニア地区代表

その中のメモから紹介します。
平和を「人々が人間として様々な要求を満たす事ができる環境」、「人間の自由度と満足度
を高めるように人々の生活の基盤を守る人間保障」と定義して、「包括的な安全保障」は..
人間の基本的ニーズを満たすことと武力紛争を予防することと定義できるかもしれない。
・食料、水、健康の確保
・エコシステム、海岸地域と環境の保護
・気候変動からの保護と適応
・海洋に関しての教育、人のエンパワメント、及びガバナンスの実行

ここで、大事なのは、漁業関連に関して過剰な補助金を辞めるべきである事。
海の恩恵について考える事。
海洋環境は陸や大気とは違う。1750年まで海はCO2の排出源であった。
海の安全保障に対する意識を認識する事等

『海色と地球温暖化』
COLOR= 色( IRO)
海水の色には、様々な色がある。Blue Green Red
29年前より、海水リモートセンシンによりスキャナーしてみた。
植物プランクトンが多いと=Green
有色溶存有機物=暗い色
懸濁物=乳白色 の色になる。
クロロフィルa
 
は光合成に必要な色素であり、海が赤色になる時はこのクロロフィルaの濃度が
高い時であり、黒色や青色の時は少ない時である。それらは海洋の植物プランクトン
が見える時である。
地球の71%が海であり、植物プランクトンの様子を見ると、丁度地球が
呼吸しているようである。
植物プランクトンが二酸化炭素を吸収してくれ、また光合成をして酸素を
吐き出している。
光合成に必要なものは、光、二酸化炭素、栄養素、適温である。
小さなプランクトン→(食べる)小さな魚→(食べる)大きな魚→(食べる)人間 
の構図が出来上がっている。
Ocean Desert(海の砂漠)が宇宙からの海域の色でみると
黒い色で表される。想像以上に多大に広がっているOcean Desert。
海の砂漠の増大は、1998〜2007年までの間に15%増加している。
地球温暖化と基礎生産の激変がある。
海水温の上昇は植物プランクトンの減少と関連していると考えられている。

海洋の温暖化→プランクトンの減少→二酸化炭素の吸収が少なくなり
→大気中の二酸化炭素が増える→海洋の温暖化→  等々悪循環の図が
成り立つ。

(次回に続く〜)

by necocafe | 2009-10-03 19:01 | 環境地球人


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