Neco の 陽なたぼっこ

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2010年 05月 27日

長寿のコツ?(人間国宝、藤林徳扇さん)

先週の日曜日、ある方からいきなりお電話を頂きました。
「人間国宝のね~、とにかく滅多に見れないものだから..、
電話を入れとくから..」
そんな感じで、電話があった。

その電話の方はちなみに93歳。

きっと個展かなにかだわ~顔だけとりあえず、出しておきましょう。
が、しかし..入り口で、思わずたじろいでしまいました。
もしかして、私、とっても場違いな場所に来てしまったかしら?

「夕食ご一緒しましょう。準備しておりますので..」和服姿の女性が数人。
普段着の我が身を顧みたが、いまさら、引き下がる訳にもいかず、
和室の準備されていたテーブルに座ったのですが..。

国際的伝統工芸作家、十二代 藤林徳扇さん(90歳)を囲んでの
食事会及び、展覧会でした。
『TOKUSEN』リンク  ←クリック
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その時の参加者は6名あまり。
ある会社の45周年記念行事として開催されたもののようです。

全く、知識のない私がこの場所に居てもいいのかしら?と思いつつも
食事の間、お話しを伺いました。

「何が長生きのコツですか?」との質問に、

「戦後、シンガポールで捕虜になり収容されたことがあります。
目の前で61名の上官が絞死刑になり、最後の時に
『閣下、何かお言付けはありますか?』と問いかけると、
『我が輩が死んだら、線香の一本でも授けてくれたらそれでいい』とだけ言い残して
目の前でボロボロの服を着せられた沢山の上官の死刑を目の辺りにしました。

その時、生かしてやると聞いたら、何でもできる。とそう思いましたね〜。

今まででも、どんなに辛い事があっても、この時の事を思うと大した事無いと思えるんです。
どんなに辛い事があっても時が解決してくれます。
楽しく、世の中の原理通り生きていたらいいのです。
何でもチャレンジし、阿呆になって、自然に生きていけばいいのです。

ご飯が美味しくないなんていう人は、暫く何も食べなかったらいいんです。
お腹が空いた時に食べると何でも美味しくご飯が頂けます。

病気になったら、3人以上のお医者さんに見てもらう事です。
みんな言う事が違っています。
無駄な手術をしなくてもいい事も沢山あります。
極力メスは入れない方がいい。

身体の調子が悪くなったら自分の身体に聞く事です。
私は夜は必ず靴下を履いて寝ます。
血管の循環がいいように、水を沢山飲む事です。これは清めでもあります。

無欲になるだけです。
そうすると自然体で生きていける。それはただ、元に戻るだけなんです。
全て時が解決してくれますから、…

大徳寺の高僧の人の遺言に、ただ一言『なるようにしかならぬ。心配するな』
それだけが書いてあったそうです。

私はやっと最近になって、神様を信じるようになりました。
極楽浄土を信じるようになりました。

過去を振り返らない事です。
忘れる事が一番です。
未来に向かって、楽しく生きて行く事。

私は、戦争の後、家業を継ぎましたが、戦争では負けたけど、
伝統工芸では世界一になろうと思って生きてきました。

やっと目の前にその目標が見えてきました。
今、ここで死んでも全く悔いはありません。」

藤林徳扇さんは、ユネスコ・パリ 本部認定のユネスコ・グリーティング・アーティスト
として連続して選出されるなど、現在でも世界のトップアーティストとして活躍されています。

徳扇さんが平和の祈りを込めて描かれた弥勒菩薩は、広島県立美術館にあるそうです。
そして長崎にも..。ダライラマ法王の所にも、ローマ法王の所にも徳扇さんの絵は
届いているそうです。
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「絵を通して、世界平和を伝えたいです。本当に、芸術の力は凄いんです」

沢山の人生を歩んで来られた徳扇さん。
きれいな薄紫の紋付袴がとてもとても上品に輝き、素晴らしく似合っておられました。

気さくに声をかけて頂き、素晴らしい時間を共有させて頂きました。ご縁に感謝します。

やはり、長寿の方はただ者ではないようです。

我が家の義母(93歳)、どんどん元気になっているんだけど…。
前向きに生きて行くのが、長寿のコツ?
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by necocafe | 2010-05-27 10:56 | 興味深い『ひと』


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