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Neco の 陽なたぼっこ

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2010年 10月 08日

親孝行(?)の高峰温泉

両親が相棒につぶやいた(私に言わない所がいかにもである)
「私たちって日本はいろんな所行ったんだけど、行ってないのが、善光寺なのよ~」
という訳で、急遽週末にかけて一泊二日で長野まで出かける事になった。

 朝5時半、中国自動車道を出発。「あなた達とこうして旅行するのって
始めてじゃあないの?」

え?そうだっけ??義両親が亡くなり、やっとこれからは私の両親の
親孝行をせねばと思ったのだ。  というより、何気なく諭された?
以前から行きたかった標高2000mの高峰温泉「ランプの宿」に行く事にした。

現地についたのは11時間かけて午後4時半に到着である。
「こんな場所にはツアーでは行けない場所よね~」
とても嬉しそうである。

確かに、ここ高峰温泉は雲を下に見下ろせる素晴らしい景色の場所である。
さっそく、日没を露天(野天風呂)で眺めねばと、急いで向かった。

外にある野天風呂。この9月に出来たばかりだという。
4人が入れば一杯になる位の木のお風呂。建物からその場所に行くまでの間、
外に出た途端、まるで雲の上を歩いているような感覚を覚えた。
一体どの位の腐葉土なんだろう、ふわふわと気持ちいい。
何百年かかって出来た自然の土の感触である。
親孝行(?)の高峰温泉_b0076008_16163548.jpg

夕食も心の込もった決して贅沢ではないが、身体が喜びそうなメニューだった。
この宿では3回要望があれば、その要望に添えるようにされるという。
あちこちで、オーナーの思い、思想が伝わってきた。
親孝行(?)の高峰温泉_b0076008_1617596.jpg

そう、ここでもネコウオッシュと同じ創生水を使っておられるのだ。
この地の水が40年前の地下水をくみ上げられている事を知って、今のこの洗剤が
40年後この地の水を汚染する事に懸念し、お客様にもお風呂で洗剤を使わない
試みをされていた。

『温泉の入り方』の講義が夜開催されるとの事
(他にも星の観察会、野鳥の観察会、近辺のハイキング等様々な催しが行われている)。
早速、会場に降りてみた。
白衣を着た先生の様な方が身体のしくみ、温泉の入り方、効用等とても参考になった。
実はその先生はこちらの宿のご主人だったのだ。
とても優しそうで誠実そうな方だった。

相棒が「お風呂に入っていたら、出られる人が他の人の洗面器や椅子まで
きちんと片付けて出られるんだよね〜こんな方ばかりが好まれる場所なんだろうね」と…。

このランプの宿は自然にとけ込むように全て木造で建てられたものである。
国立公園内の建物ゆえ、どんなに申請が大変だったか想像はつく。
(今、同じような条件の建物を申請しているので..)

食事の時に後ろの席でこんな声が聞こえてきた。
「ここが予約が取れない宿で有名なのが分かる気がするね〜」
親孝行(?)の高峰温泉_b0076008_16172222.jpg

親孝行(?)の高峰温泉_b0076008_16173524.jpg

母がふとつぶやいた。
「おじいさんがヨーロッパに行かれたのは85歳だったの?じゃあ、まだ私たちも
大丈夫ね」
それって....???
ところが、帰りの車の中で、一瞬、たじろいだ。父の様子がおかしい〜。
ついにきたか〜。真っ青になって、母と顔を見合わせた。

男性群はトイレの中で「いや〜寝ぼけててね〜」と父の言葉で笑ったらしい。
善光寺で母が買ったお札は『ボケ防止』のお札だった。

片道2100円、1泊2日で休日高速で行くには長野はちと遠かったようである。


先日、こんなお話しを聞かせて頂きました。
『エコは人間中心の考え方に基づいていくと「エコ」という名の「エゴ」に
なってしまいます。自然界も、人も命があって、命が基盤で地球に生かされ、
進化してきました。
命を人間の側から見ている限り、今までのような混乱を起こしてしまうのでしょう。
循環も、エコも、「人間」(自己)を基準にした、人間を「先生」にするものではなく、
「自然、天然」、命を先生としたものにしなければいけないのです。
その為の一番の近道は農業です』

by necocafe | 2010-10-08 16:17 | Neco の旅


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