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Neco の 陽なたぼっこ

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2011年 01月 18日

大勉強会 in 神戸 117

日曜日の朝、雪の中、車で神戸まで相棒と息子と三人で出かけた。
神戸にて開催されました 『大勉強会』にhttp://t95.jp/kobe-schedule.html
参加する為であった。

以前から117の神戸に行きたいと願っていた。

日本のボランティアがここまで広まったのはこの震災からだと言われている。
この震災の時には、後になって今関わっている沢山の友人たちがこの地でボランティア
として入っておられた事を知った。(その当時の私は、私自身が災害地に行って何かを
するなんて事は、到底考えられないことだった)

それがこんな形で神戸に行ける事になったのだ。何度か誘ってくださった企画者の方に
感謝である。

思った以上に混んでいない高速を通って昼過ぎに神戸に着いた。
以前から買いたかった物等をIKEAにてゲット。(私にはこのような買い物は
身体が受け付けないらしく、途中でしんどくなって、早々にダウン)

夜は、知り合いの建築家のお宅に伺い、震災で亡くなった百合さんに百合の花を
お持ちした。写真の百合さんは今でも可愛く美しい。

一緒に夕食を近くのイタリアンレストランで頂いた。
10年前よりもっと素敵に今を生きておられる奥様を見て、きっと娘さんの分まで
楽しみ、充実した毎日を過ごしておられるのだわと、感動してしまった。

食事の後、神戸に帰った元スタッフと久しぶりに会った。
いきなり息子が、「風呂ない?」その一言で深夜、お風呂屋さんに行く。
銭湯なのに天然風呂?地元の人達と震災についてお風呂で話しをした。
淡々とその時の様子を語ってくださった。

朝、5時過ぎから始まる追悼式に行きたいと思ってはいたものの、その日の
勉強会を考え、断念した。

その勉強会は、16年たったこの地において、建築業界、林業界、行政関係者、
研究者等1003名がこの勉強会に参加して、住宅の耐震について、今後の地震対策
について勉強しようという始めての試みのものであった。

そして、最後に、参加者全員の承認の元、阪神淡路大震災「16年目の千人宣言」が
出されたのである。

人工林の手入れ不足、住宅の耐震性が主な原因で6434人の死者を出した事等を踏まえ、
2020年までに非耐震化5%=即ち「耐震化95%」を達成する事。

大地震時には現地災害対策本部と連携をはかる《大工お助け隊》の結成を進める。

森林、林業再生をはかり、地震などの災害に強い《木の家づくり》を進めて行く事等
を誓った事で締めくくられた会だった。
大勉強会 in 神戸 117_b0076008_21174415.jpg

何度も神戸には行っているものの、さすがに117の神戸普段の神戸とは違った厳粛
なものを感じた。
ついこの間の事のようである。目の前にあの大変な惨事があったとは思えないぐらい
今では跡形なくきれいに復興しているのだが、

今まで、広島は人災で、神戸は天災と思っていたのだが、この度の会で、天災といえども、
人命においては、人災とも言えるものがある事を知った。

また、ある意味では、広島と同じような使命を抱えた町なのだろう。
ただ、違っているのは、広島とは全く別の役割、(ボランティアのあり方、サスティナ
ブルな都市計画等)未来型の提案の場である事を感じた。

もし、これから何か災害があった時、地下足袋履いた大工お助け隊の皆様が
鉢巻きして、よっしゃ!とばかりに本領を発揮する姿を思うと、嬉しくなって
きた。

で、わたしは。。。
う〜〜ん?何ができるのだろう??  炊き出し??かな?

その為にも、まずは、古民家状態(?)の我が家の耐震性を確保せねばと強く思った
一日だった。

このような素晴らしい企画、実行をされた関係者の皆様には心から感謝です。
ありがとうございます。

by necocafe | 2011-01-18 21:22 | イベント


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