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Neco の 陽なたぼっこ

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2007年 12月 22日

「信じる」という事....。

先日、深夜にタクシーで帰ってきた娘を相手に、久々に吠えてしまった。

「いい加減にしなさい。一体何時だと思っているの」から始まって、
挙げ句には、「じゃあ、好きにしなさい」で締めくくる。

その事を友人に言うと、「娘さんもたまったもんじゃあないわね〜。
好きにして帰って怒られて、じゃあ、好きにしなさい。って怒られるん
だから...」その言葉で、我に返った。

そういえば、その時、沸騰してしまった頭を冷やそうと、深呼吸をした。

もしかして、これって自分自身の中にある恐れではないのだろうか?ふと
思った。
その後、涙ぐんでいる娘の傍らに言って、言い過ぎた言葉を謝る勇気は
無かったが、一緒に肩を抱いて、私の心配を伝えた。

本当はちゃんと娘は私の心配を分かっている事は知っている。
どんな理由で遅くなってしまったか、理解はしていたつもりだったのだが..。

この日の私には、心配、恐れ、不安が一杯になってしまったのかもしれない。

次の日にNHKでのロビーコンサートがあった。
現場の帰りに覗くと、娘達は、とても楽しそうに歌っていた。
これだけの曲数をみんなで合わせるとなるとどれだけ大変な事だっただろう
かと思った。
100人あまりの集まって来られたお年寄りのとても楽しそうな顔を
見ながら、みんな顔をクシャクシャにして笑いながら、歌っていた。

私の母は、とても心配性である。そんな母親を見ながら、様々な場面で
苛立を感じて育った。
その影響か、私の子育ては、至って放任主義であり、まずは、私達夫婦が楽
しめる事が一番。
沢山の人たちが出入りする中で、普通の家族の生き方とはちょっと違った
スタイルできていたかもしれないと思う。

先日、友人が娘に聞いた
「どうして、舞台で上がらないの?」
「だって、子供の頃から、本当にいろんな人たちが我が家には出入りしていて..
だから、どんな人の前でもびっくりしなくなったの..」

我が家の事をよく知っている友人は、この娘の図太さは、ここから来たのか?
さもありなん、と納得したそうだが..。

そんな私が、こと、娘の事となると、我が母と同じ思いで接してしまっていた
のかもしれない。
常にポジティブでいれたら、きっとこんな叱り方はなかっただろう。

「私はいつも幸せなの、ラッキーだと思うよ。嫌な事があってもすぐいいよう
に考えれるの」こんな風に、常に前向きな生き方の出来ている娘の足を引っ
張っていたのかもしれないと思う。


そんな娘が先日のクリスマスコンサートでは、珍しく上がったらしい。
前の人が上がり、間違えたもんだから、自分も不安になってしまったとの事。

客席で娘の様子をドキドキして見ていた私を、ふと思った。

不安や恐れは電線するのかもしれないぞ!

そんな私に娘は苛立を感じているのかもしれないと思った。

私と一緒...。

「信じる」という事。何事にも常に『大丈夫!有り難う〜!」って先にお礼を言っ
ておくといいのだそうだ。

この時期、常に忙しい娘である。
「じゃあ、今度遅くなったら、どんな時間でも迎えに行くから電話しなさい」
つい2日間に遅くなった娘に言った。

昨夜、深夜まで模型を作っていた我々に
「まだ、明日の練習が終わらないの〜! 終電に遅れる〜!」

「まだ、こっちも出来ない〜!ちょっと、そこで練習でもして待ってなさい」

「あっ そ〜」

先日の叱りは何処に行ったもんだか、

深夜に一段落して、いそいそと娘を迎えに行く  わたし...。やれやれ..。
「信じる」という事....。_b0076008_129315.jpg
「信じる」という事....。_b0076008_1294379.jpg


追伸:クリスマスコンサートに同行した音楽好きの友人曰く
「長年広島に住むが、今まで、こんなコンサートがあるんなんて、全く知らなかった!
これはもっと広く市民に知らせるべきだ」との事。
確かに、こんなに格安や無料でいろいろな音楽があるなんて、凄い事である。

クリスマスにかけても、様々な所でクリスマスコンサートが開かれるようです。
是非、チエックくださいね。http://www.eum.ac.jp/

by necocafe | 2007-12-22 12:12


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