Neco の 陽なたぼっこ

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2011年 08月 31日

『生きるという事の究極の意味』

先程、思いきって、大学時代の恩師であるマダム川田に久しぶりにお電話した。
先日、ふとした事から知った恩師の本。以前からフランスのホスピスについて
研究をしておられる事は知っていたのだが、まさかご自身で実習生として
老人病院に行っておられたとは...。
いかにも先生らしい行動である。

ただ、この本がでたのが2004年。という事は今は何歳?
思わず、受話器を手に取った。受話器から以外にも気弱なお声にびっくり...。

「お元気ですか?」と声をかけると「元気じゃあないわよ〜」との返答が...。
どうやら、ご主人がこの3月に亡くなったとの事。
一度だけ学生時代にお見かけしたいかにも研究者らしい知的なお顔が思い出された。
どうやら、今話題の核燃料の研究所に長年勤務されていたとの事。

「3.11の前に亡くなって良かったよ。この事を知ったら悲しむよね」

今はヘルパーさんがお世話をされるだけで、ひとりで経堂の家に住んでおられる。

その家は斜面に建っている素敵なお宅で周りは自然林で庭には野草や雑木林のように
なっていて、まるで日本っぽくないヨーロッパの別荘的なお宅。
始めて伺った時、表向きは質素でありながらも、奥行きのある素敵な家だと感動した
ものだ。

「また伺いますね」というと、「家に来ても、昔のように料理も作って上げられない
のよ...いい?」と..
そうだった。先生って、チャチャチャっと皆に美味しいもの作ってくださる方だった
のだ。

今は腰を痛め、動くのも大変なご様子との事。
「あの本を出した頃は元気だったんだけどね。何しろ主人がとっても理解あって、
サポートしてくれていたから..そうそう、本に連載されていたから締め切りの前に主人
が私の書いた本をいちいちチエックしてくれていたのよ。あの頃は良かったわね〜」

それでも、電話で、原発の事からエネルギー論、政治論に渡るまでいろいろ話しが盛り
上がってきた。
「まさかこうしてあなたとこんな話しが出来るなんてね。こんな話しをすると、まだ
私にも元気があるんだとびっくりするわ〜殆どの人がこんな話しをするとチンプンカン
プンな返答しか来なくてね〜」

段々先生の毒舌に拍車がかかって来始めた「奴らは分かってないんだよ〜(政治家の
話しね)」
「知ってるか?学園の桜並木を切り倒してスカイロードにするとか、池を壊してそこ
に新しい学科の校舎を建てるなんて今の学長が言ってるんだから...もう駄目だね〜
あれじゃあ〜」
男勝りの学生の頃そのままの調子が戻ってきた。

とどまる所のない会話。ところがご主人の話しになると急にしんみりと女らしくな
られるのだ。

「これはね、ノロケだって言われそうだけど、そうじゃあない本当の事なんだよ。
おとうちゃまが(旦那さんの事)最後の頃、私が風邪を引いて寝込んでいて見舞いに
行けなかった時、看護婦さんに頼んで受話器を持たしてもらって電話をしてきたの。
その時ね、『おとうちゃま、私はね、おとうちゃまの事を心から愛していたのよ』と
言うと、『俺もだよ!今は一人じゃあないからはっきり言えないけど...』そう言って
くれたのよ〜私は結婚してず〜とず〜と愛してたのよ〜こんな事娘達にも誰にも信じ
てもらえそうにないから言ってないんだけどね」

何だか胸が熱くなってしまい涙がこみ上げてきた。
「先生、いつまでもお元気でいてくださいね」というと、
「どう元気でいればいいんだか...。
本も昔のように読めなくなってしまったし、あなたとこうして話していると不思議と
元気になるね〜。
今までどんどん良い事なくって落ち込んでいたんだけど、今日はいい日だったね〜
あなたと会える日を楽しみに頑張ろうかしらね〜」

机の横に置かれた本のしおりにある『生きるということの究極の意味』という言葉..。
それから数年後、今先生自身がこの老人病院の患者のように...、『老いに向き合って
こそ見えてくる、生きるということの真の意味』に直面しておられるのだろう。

「生きるのも死ぬのも一緒だよ」
「あなたはいい人生歩いているね。孫の守りが出来るなんて最高の人生だね〜」

人の一生の儚さと無限大を感じさせて頂いた一日だった。

今のこの瞬間に感謝〜!だよね〜。
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by necocafe | 2011-08-31 22:54 | 興味深い『ひと』
2011年 08月 27日

ベートーベン第九『バルトの楽園』から思うこと..。

今日は朝から地域の町内会の人達と南小学校の先生方とで
大型バスに乗り込み、県の防災センターに行った。

今年は持ち回りでの町内会長の訳が廻ってきた。
そんな折りに、3.11があり、急に人ごととは思えなくなってきた事もあり、
始めての試みとして小学校の先生と共に企画したものだった。
煙の中での通行の体験から始まり、震度7までの室内体験。消化器の実践や
天ぷら油の火災を目の辺りにさせて頂くとても貴重な研修だった。
普段、広島では関東や東北程の危機感がないのだが、こうして体験する事に
より普段から防災意識が大切な事を改めて感じた。

そんな中、ある先生から「玉川の体専出身なんです」と声をかけられた。
「え〜??そうなの〜〜?」いきなり妙に親近感が湧く。
どうやら、大学の後輩のようである。全くこれまた行きがかり上、入った
大学だったが、その大学生生活の中で学ばせて頂いた事の大きさを改めて
感じていた。
http://www.tamagawa.jp/introduction/history/message.html
丁度私が在学中に創立者の小原國芳先生(おやじさん)が亡くなり
後を追われるように百合子先生(奥様)が亡くなった。
おふたりの生前を知る最後の生徒になるのだろう。

広島に帰り結婚して会社の経理を長年お願いしていた方が学園の
きっと今生きておられる中では長老の卒業生である。
戦前、まだ出来たばかりの学園で始めての第九をローゼンシュトック指揮で歌わ
れたという。

以来、玉川大学に入ると一年生は全員第九を学び、オーケストラと共に歌う。
あの素晴らしい感動は今でも覚えている。
学園の卒業生はみんな第九が歌えるのだ。

そんな中、今日、たまたま友人が借りて来たという日本で始めて第九を歌われた時
の事を題材にした『バルトの楽園』という映画をみた。『バルトの楽園』
第一次世界大戦の時、徳島のドイツ人収容所での出来事である。
日本一第九が演奏される回数の多い場所となっている。
数年前、たまたま娘が習っていた鳴門教育大学の先生の話しから、この第九にまつ
わるストーリーを始めて知った。

もう、ボロボロ….。後半はず〜と泣きながら見ていた。
久しぶりに感動である。「あ〜〜日本人で良かった〜!」
「何て素晴らしいんだろう〜!」
東北の人達を思い、これからの日本を思い、地球を思い、勇気がでる映画である。
まさに、今、この時にぴったりかもしれないと思う。

特別思春期に第九を歌えその感動を味わった事がある性なのかもしれないが…。
ベートーベンはやはり凄い作曲家である。
まだ見ていない方には是非、見てください。

ふと、HPで学園を検索して…改めて面白いな〜と。
歴史
昭和51年クラブで提案し、大学に助成してもらい、バンクーバー島のナナイモ校舎を
(当時は電気もガスも何もない牧場の中にある
家)シュラフを持って数ヶ月滞在しペンキ塗りをした事があった。海外研修の第一便である。
なんともむちゃくちゃな事をしたもんだと当時を振り返るとおかしくなってしまう。
大学のクラブ海外協力研究部 のみんな、私達が属していた日本学生海外移住連盟の皆さん、
今頃、どうしておられるのかな?? 妙に当時の仲間に会いたくなってしまった。

どうやら今の私の行動パターンはこの時代の影響をかなり受けているらしい。。。
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by necocafe | 2011-08-27 02:45 | ふ〜ん?そっか?
2011年 08月 15日

京橋会館 さよならイベント

昨日、戦後、暫くして建った集合住宅、京橋会館が解体される前に
一般公開された。京橋会館
実は、長い間広島に住んではいるものの、この駅近くの京橋の町には
足を踏み入れた事はなかった。
今は、とりわけ何がある訳でもない閑散とした町になっているが、
戦前、戦後にはかなり賑わった商店街だったという。

建築の仲間からの案内と、娘達のグループ、アンサンブルひなたが
出るというのもあって、お盆の夕方、相棒と出かけた。
中庭式の一見、コルビジェの影響もうけていそうな時代のコンクリート
集合住宅。
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中庭に全てのドアが面し、中庭から住民の生活が感じられるという、
ご近所付き合い、長屋的な構成になっている。
ヨーロッパには昔からこのような建て方がよく見られる。
中庭でコンサートを聞いていると、後ろから声が聞こえてきた。
「あの時、ここで遊んだよね。隣の○○さん、今は何処におられるの?
懐かしいな〜〜。僕はここで育ったんだよね」
そんな声が聞こえる。
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ふと、当時、100世帯の人達がわいわいガヤガヤと生活している
匂いや、会話が風に乗って、届いてきた。そんな気がした。
主催者から、ここの住人の方々がとても仲良く暮らしておられた事や、
子供の頃に遊んだボールの後が今も壁についている事等、聞かせてもらえた。
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京橋川の界隈に今は川辺に面して素敵なレストランやカフェが並んでいる。
夕方から夜にかけて、久しぶりにゆっくりとした広島の夜を楽しんだ。
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by necocafe | 2011-08-15 15:10 | ふ〜ん?そっか?
2011年 08月 14日

2011年11月11日(満月)朝崎郁恵チャリティーコンサート

この度、ご縁があって、以下のイベントのお手伝いをさせて頂いています。
このコンサートが決まりましたのは、今年の2月の民恵美子さんの遺作展の後でした。
流れの中で、奄美の島唄を唄っておられます朝崎郁恵さん(現在、NHKの新風土記の
中で唄っておられます)のチャリティーコンサートのお手伝いをして欲しいとのお話
しがありました。
朝崎さんは、一度も広島で演奏された事がなく、以前より広島には特別な思いを持って
おられたそうです。

その日の内に場所と日程が決まりました。
場所は、広島の大事な聖地のひとつである、『世界平和記念聖堂』
時は、2011年11月11日です。

個人的に世界平和記念聖堂の建立された時の経緯、建築家の思いを知っていました
ので沢山の方に広島の大事な祈りの場所であるこの聖堂の事を知って欲しいと願い、
お手伝いする事になりました。

それから暫くして、3.11が...。
日本中が、私自身も含めてあらゆる事が一転してしまいました。
そんな中で、この度のチャリティーコンサートがとても大きな意味を持つもので
ある事を認識させられてきたのです。

3.11  そして、  9.11  そして、2011.11.11と...。

広島、長崎、そして、福島..。
東北の皆様の復興を祈るとき、広島には広島の役割がある事が分かってきました。
そして、広島の若者の熱い思いと行動....。

この度のチャリティーコンサートの為に朝崎さんを始めとし、沢山の素晴らしい
演奏家の方々が集まってくださいました。

同日、同じ時に様々な所で復興を願うイベントが開催されるそうです。

この度、ご縁を頂きました皆様に、この広島の世界中の方々の平和への思いの
詰まった、『世界平和記念聖堂』に集まって頂き、広島から大きな希望と愛の輪を..。
一緒に感動の時を共有できますよう願っています。
きっと大きな渦が広がり、東北の方々にもリンクしていくのでしょう。
そして、世界へ..。

是非、お知り合いの皆様にお知らせ頂き、ご参加くださいますよう、お願いしま〜す。.

~~~~
『チャリティーコンサート 朝崎郁恵』

■ 日時:2011年11月11日 PM7:00~
■ 場所:広島 世界平和記念聖堂
■ 会費:前売券(3000円) 当日券(3500円)
チャリティーコンサートHP

■ 出演者:朝崎郁恵(唄)高橋全(被曝ピアノ)、えま&慧奏(二胡、パーカッション)、
      新原恭子(三味線、お囃子)、花柳鶴寿賀(舞)、福原一間(笛)、
      Yoshie Ebihara(歌)、佐々木恵美子(クリスタルボール)

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by necocafe | 2011-08-14 21:40 | イベント
2011年 08月 05日

今年もやってきた。

今年も8.6が...。
昨年亡くなった義母の名前が今年の8.6に慰霊の中に記帳される。
爆心地から1.3Km地点で奇跡的に助かった家族4人。
たまたま家から100m先の精米所まで行き、その川の防波堤と柿の木の
下だった事が幸いして助かったとの事だった。

普段は無口な義母だが、この時期になるとその当時の事を語り始めていた。
そんな両親を和ませてくれていた紅葉。
爆心地1.2Kmで奇跡的に生き残った紅葉を移植した紅葉が我が家の庭で今年も
元気に青々した葉をつけてくれている。

「庭のどの木よりもこの紅葉だけは大事にしてね」
生前の母の言葉だった。

どんな状況でもこんなに素敵な息吹がある事を..
東北の方々の復興を祈る8.6に..。

手作りの酵素玄米フレークを福島から避難しておられるご家族に直接お届けできる
事になった。
発酵食品は日本の文化そのものだと改めて思う。
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by necocafe | 2011-08-05 05:00 | ふ〜ん?そっか?