人気ブログランキング | 話題のタグを見る

Neco の 陽なたぼっこ

necocafe.exblog.jp
ブログトップ
2010年 11月 02日

現代作曲家、佐村河内守さんの『ヒロシマ』に思う、ビジョン!


この所、深夜に目が覚める。さあ、これからが大変、お酒を飲んでも寝れないし、
ダイニングに降りて、本を読んだり、TVを見たり..。あ〜これって、年なのかな?

睡眠不足の割には身体は軽い。そんな日が続いていたのだが、さすがに、昨日は、
疲れが限界に来ていた。

そんな中、相棒から「今日はコンサートだよ!知ってる?」
「え〜?現代曲??う〜ん?」招待チケットをもらったという。

「まあ、しんどかったら、寝てればいいから..」そんな会話をしながら、
『現代日本オーケストラ名曲の夕べ』広響のコンサートに行ってきた。

何故にフェニックスで? さすがに、現代曲? 広い会場はガラガラ状態だった。

広島出身の人の作曲家を中心としたレクイエムの構成だった。
こんなに沢山の広島出身の作曲家っているんだ〜。
今のこの時期にレクイエムか〜?そんな事を思いながら、聞いていた。

作曲家自身が登場されたり、コメントがあったりと、中身はとても充実。
北爪道夫さんの『チェロ協奏曲』。広島交響楽団の首席チェロ奏者のマーティン
さんのソロ。赤いベストで颯爽と登場。カッコいい〜!

勿論、演奏も優しくて繊細で素晴らしいものだった。

と言っても、身体がしんどい私は、目を閉じて、時々意識不明状態を彷徨っていた。
最後の演奏は佐村河内守さんの『管弦楽のためのヒロシマ』

パンフレットで、この方が全聾の作曲家だと知る。
そして、他の方々の輝ける学歴の中で、独学だという。
勿論、最初の挨拶が無かったので、会場には来ておられないようだ。まあ、当たり前か〜?
天才なんだろうな〜?そんな事を思いながら、聞いていた。

勿論、目を閉じて…。またまた、意識不明状態に突入〜?と入口まで入りかかった頃、
いきなり、「え〜?なに〜?」といきなり現実に引き戻らされた。

目はぱっちり、意識も回復。

静寂と、神秘と、雄大さと無限大…あちこちで様々な音が発生し、それらが
今までの概念とは違う所でハーモニーを作り出している。

私が持っていた音楽の次元とはまるで違う所の音の構成。
それでいて、慈愛に満ちているのである。音に違和感がないのだ。

作曲者の中には、この次元の音は聞こえていない。一切の聴覚を失い、
日々激しい頭痛の中での音作りだという。被爆2世であり、これが
彼のベースにもあるのだろう。

本物の天才だ〜!まるでベートーベンのようね〜。宇宙から音が降ってくるのよ、きっと..。
そう思いながらエールを送っていたら、なんと、ご本人が後ろの席から登場。

杖をつきながら、サングラスで舞台に登場された。この曲はこの日が初演だったのだ。
客席からは、2人の少年が花を持って舞台に近づいた。
一人は酸素マスクをしたまま、別の少年がその酸素を持っての登場。
何だか、感動。

帰りの車の中で、生あくびの連続。
今までの身体の緊張が溶けていくのを感じた。お陰様で、昨夜は、久しぶりの熟睡。

後で、帰ってHPで調べると、暫くの間、聴覚障害がある事を伏せておられた事。
そして、なんと、我が町の出身者であり、我が家の前の小学校に通っておられたという。
(ちなみに、今の広島県の県知事もこの小学校出身である)


世界的指揮者の大植英治さんといい、佐村河内守さんといい、おふたりとも
佐伯区の出身。
やはり、この町にコンサートホールがあればいいな〜!と痛切に思う。

初演は、佐村河内守さん作曲の『ヒロシマ』で指揮は大植英治さん!

いやいや、子供の頃の思い出、宮島の見える五日市のきれいな海を思い、
これからの子供達を思う、地球を思う、新しい曲があってもいいな?
作ってくださらないかしら? 
そう、そんな素敵なビジョンを持つ事って大切よね。

そう思った。

その五日市の沖での清掃活動、満月清掃会。その時の為にも
もっともっときれいな海に戻ればいいな〜! 続けないといけないね。


by necocafe | 2010-11-02 10:32 | 素敵な音楽♪


<< 大切な友の結婚!      枝廣淳子さん(環境ジャーナリス... >>