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Neco の 陽なたぼっこ

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2008年 01月 08日

新年、南九州の旅(その3)

1月4日

朝風呂に入り、露天風呂から朝焼けを眺めた。おお〜
今日こそは、晴天じゃあ〜!   念願の朝日と海にドボンの地平線に沈む夕日が
拝めるぞ〜!と...。

朝からイソイソ..。
朝一番のフェリーにて山川港から大隅半島の大根占まで向かう。

丁度、山川港辺りで日の出が拝める筈と算段していたものの、その辺りでは
ちゃんと見えない事に気づく。

結局、日の出の時間は、道中唯一の信号待ちの間となってしまい、見えた
のは廃屋の家と目の前の山...。

全く座席(全てフラットな絨毯敷)のないフェリーの中で50分。
私達は大隅半島に着いた。
旅行に入ってからドロドロになってしまっていた車の洗浄とガソリンの補給に
ガソリンスタンドに立ち寄る。
 600円で、時間もないのに、しっかり内部までお掃除してもらい、気持ちよく
なった車で、いざ宮崎へ..。

我々は大隅半島を横ぎる国道448号線を走る事にした。
この辺りは杉材で有名な所らしく、杉並木の街道を走る。 
かなりの田舎だというのに、完璧に道路が整備されている。
きっと、宇宙観測所が近くにあるせいかもしれないと思う。
原発近くの環境に似ているのかもしれないな?と ふと....。

途中、30〜40Kで先導するパトカーを除けば、かなり快適なドライブを楽しめた。
きっと、相棒ひとりの運転だったらさぞかし興奮した事だろと推測。

山道を走り抜けると、いきなり目の前に海が広がった。
おお〜〜急に道が狭くなり、思わず、海に飛び込みそう。
新年、南九州の旅(その3)_b0076008_18183530.jpg


私達は、内之浦の海岸を走った。
中間所に、ロケットの見える丘があるというので、下にある建物の所まで走った。
すると小さなロケットが横付けにしてあった。
そうか〜ここから大気圏を抜けて宇宙に飛び立つのね。
どこまでも続く海を見ながらひとり思いにふけった。
新年、南九州の旅(その3)_b0076008_1141239.jpg

すでに、相棒の友人との待ち合わせの時間が過ぎている事に気づき、急いで、
待ち合わせしている志布志に急いだ。  相棒の旧友との再会。
3人で、今度は私の友人の待つ、幸島まで走る。

途中、野生馬がいるという都井岬に立ち寄った。
とても見晴らしのいい景色である。   ここの野生馬は戦中時に軍馬として駆り出
され、その後、別種の馬が混じってしまい原種ではなくなっていたのだが、今は
原種に限定してきたとの事。  餌を与えず、自然のままでいるという。
斜面での草を食べて生活しているので、ひずめが斜めになっているのが特徴
とか..。   そうか〜?ちゃんと身体もその環境に準じていくんだよね。

予定の時間が過ぎていたので、急いで友人の待つ幸島に行った。
岡山からの客人とも辛うじてお会いする事ができ、100番目の猿で有名な幸島
まで船で行った。

ご存知ない方は、100番目の猿で検索してみてください。とても興味深いお話し
です。
http://boat.zero.ad.jp/~zbk16510/infaswebFolder/hakoniwa1.html

ここの島でも、一切食物を猿には与えるといけないのだという。
この島の猿のキャパは100匹だという。  災害等で自然が壊された時には、若干
少なくなる事もあるが、自然が戻るとまた100匹に戻るという。
この島で生きれる数が猿にも分かっているのだろうか?

「どうして100匹って数が分かるんですか?朝、朝礼でもするの?」 と船頭さんに聞
くと、「ここで研究している研究生が毎日数えるんですよ。」
2つのグループに分かれて朝集まっているから顔を見ただけでどの猿か
(きっと名前をつけているのかもしれないと思う)分かるのだそうだ。

相棒は、早々に旧友と共に去り、私はこちらに住む友人の所に泊まる事になった。

日没を見たいという私のリクエストにより、私達は再び、この辺りで一番きれいだろ
うという都井岬まで再度向かった。

今日は全く曇りのない素晴らしい天気である。  まるで凪のように穏やかな海である。

私達は静かに沈み行く夕日を眺めた。  
  夕日の光の筋が丁度私達の目の前に広がる。
新年、南九州の旅(その3)_b0076008_1117521.jpg

しっかりエネルギー補給した私達は、友人の家に戻った。

夜、私達は星空のきれいな広場に向かった。
私の住む同じ空とは思えない程、真近に星空が広がる。

以前はこの場所に自動販売機が置いてあったのだそうだが、誰もここには来ない
ので、いつの間にか無くなったという。

宇宙から地球を眺めた写真を見た時、夜だというのに、日本の形がきれいに見え
ていた。
どんな田舎でも自動販売機があるんだよね〜!  
ちょっと、自販機について調べてみた。

一台の自販機の使う消費電力は最低計算で223.2kw、1ヶ月の電気代4.687円、
日本中にある自販機の台数は230万台。 1年間の電気料は1200億円以上に
なり1年間の電気使用量は55億2000万kw。
ちなみに、東京電力の1年間の発電電力量は約3000億kwとなるので、
約20%を自販機(全国)で消費している事になるという。
これは一番小さな自販機の場合で、実際は消費電力500wより大きいものが主流
という。   という事は、この倍??? ふ〜 

全く周り光がない性だろうか?  両手を広げて芝生の上で横たわった。
宇宙の中に漂っている〜〜
そんな感じ..。

さすがに寒くなったので、引き上げたが、いつまでもこの場所にいたいと思った。

泊まらせていただいた家は、古い家を借りて住んでおられるのだが、お風呂は薪で
炊いてあった。  身体の芯まで暖まる。

「僕たちの財産を見せてあげるね〜!」と、その前の海で拾った貝を沢山、沢山、見
せていただいた。

次々と出る宝の山を前に、つくづく一番のデザイナーは自然だと思った。
どんな有名なデザイナーだって、自然には叶わない。 というより、この自然の中か
らヒントをもらっているに違いないと思えるのだ。
どこかで見たようなデザイン、建築のシェル構造だって、みんなこの貝の中から
ヒントを得たのではないのかしら?  そう思った。

「私達は、種を撒かずして、こんな宝物をいただけるのよ」 

つづく〜

by necocafe | 2008-01-08 11:06 | Neco の旅


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